新卒に即戦力は求めすぎ?企業からの要求は果たして適切なのか

  • 2023年10月14日
  • 2023年12月29日
  • 就活

ご覧いただきありがとうございます。taraionです。

今回は、

即戦力を求められてプレッシャーに感じる…

即戦力という考え自体に疑問がある

といった悩みを解決していきたいと思います。

この記事を読んでいるあなたは、

即戦力の期待に応えるにはどうすればいいのか?

そもそも何をもって即戦力というのか?

という疑問や不安を抱えていることでしょう。

私も新卒で入社した会社では、内定式の際に

即戦力としての働きを期待しています!

と言われて

即戦力の定義って何だ…?

という疑問を抱いた記憶があります。

この疑問に対する解決策として私が考えたのは

あまり「即戦力」という言葉について深く考えすぎないようにして、スキルアップの機会を伺おう!

そうすれば、新卒で入る会社でしばらく頑張るべきか、すぐにでも転職すべきか見えてくる!

ということです。

この記事のポイント!

・そもそも「即戦力」って?企業はなぜ新卒の即戦力が必要なの?

・入社前からキャリアについて情報収集を行うのはおすすめ

・即戦力を求める会社は、こちらからも見極めてやろう

そもそも「即戦力」とは何か?

そもそも、

企業が求める即戦力とは何なのか?

なぜ企業は新卒にも即戦力を求めるのか?

ということについて、私なりの考えを書いたのでご覧いただけますと幸いです。

何らかのスキルがある

一般的に、即戦力という言葉を聞くと

専門知識や技術スキルを持っている人

というイメージを持つのではないでしょうか?

例えば

プログラミングを学んだ学生が、IT系の技術職に就く

学生のうちに資格を取り、それを活かせる業界、職種に就く

などです。

また、これは少し特殊かもしれませんが、アルバイトの経験が新卒で入社した会社で求められるスキルと一致していることもあります。

私は学生時代に塾講師のアルバイトをしていたので

君には早い段階での活躍を期待しているよ!

と、入社後配属先の上司に言われたことがあります。

塾講師アルバイトの経験有無は、塾講師の新卒採用では即戦力になれそうかどうかを見極められていたのかもしれません。

アルバイトの経験だけで、どうにかなるほど甘くないのはいうまでもないけどね…

関連記事:塾講師アルバイトから正社員はありか?なんとなく就職しちゃダメだ!

即戦力になれるポテンシャルを見られている?

しかし、現代のビジネス環境では専門性だけでなく

コミュニケーション能力

協調性

問題解決スキル

など、多様な資質と能力も求められています。

こういった能力は「ポータブルスキル」と呼ばれており、厚生労働省によると

「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」

引用元:厚生労働省「ポータブルスキルについて」

と定義されています。

ポータブルスキルを持っている学生は、たとえ専門的なスキルがなくても若いうちから活躍を期待されるのでしょう。

「即戦力」という言葉を聞くと

何か特別なスキルが必要なのかな…

と身構えてしまうかもしれませんが、どこでも使えるスキルがあればポテンシャルで採用されるということではないでしょうか。

企業が新卒にも即戦力を求める理由

企業が新卒にも即戦力を求める理由は、以下の3つが考えられます。

新入社員に対する研修と教育にかかる時間やコストを削減したい

少子化、人材の流動性の高まりから、能力のある人材を確保したい

必要最小限の人手で抑えたい

企業からすれば、学生のうちに専門性やポータブルスキルを身につけている人材を採用することで、入社後の研修や教育も最小限で済むはずです。

また、近年では少子化に加えて「とりあえず3年」という言葉が死語になっていることから、入社前の時点で転職を考える人も増えています。

私も

何が何でも3年は働け!

という上司・上層部を見たとき、

もう時代は違うぞ…

そもそもずっと3年以内に3割くらいは辞めてるんだが

と思っていましたが…

関連記事:とりあえず3年なんて古い!無理して仕事を続けなくてよい

そして、人手を最小限に抑える狙いもあるのではないでしょうか。

私が新卒で入社した会社では、

基本的に、1校舎あたりのスタッフは正社員2人(小規模なら1人のことも…)

社員1人が2校舎以上かけもちすることもある

最悪、穴が埋まらない集団授業は学生バイトに任せる

という環境でした。

転職先でも入社当初は割と人数に余裕がある部署に入ったのですが、組織再編に伴って必要最小限の人数ずつに割り振られての異動も経験しました。

このように、競争の激化によって企業はより効率的な行動を求め、市場の変化に適応し続ける必要があるという事情もあるのです。

即戦力になれるか不安?今からできること

あなたは今

本当に即戦力になれるのかな?

と疑問に思っているかもしれません。

しかし、プレッシャーに感じる必要はありません。

入社後のキャリアをぼんやりでもいいから考えてみたり、内定者インターンやアルバイトに参加したりと、自分のペースで物事を考えればよいのです。

キャリアプランを考えてみる

内定をもらってから、少しずつ入社後のキャリアについて情報収集を行うことをおすすめします。

今後のキャリアを考える際には、以下のステップを踏むことが役立ちます。

①目標設定

②情報収集

③プランの策定

④行動

⑤成長と修正

まずはあなたの将来のキャリア目標を設定し、具体的な方向性を明確にします。

そのあと選択した分野や職業についての情報を収集し、市場の需要やトレンドを理解します。

そのためには、(もし任意であれば)内定先のインターンシップやアルバイトに参加してみてもいいかもしれません。

ただし、強制参加なら辞める前提でキャリアを考えてもいいぞ!

具体的には

周りの社員はどんな仕事をしているか?

キャリアのイメージをつかむ(昇進?転職?)

といったあたりです。

私は内定後アルバイトをしていたとき、当時お世話になった塾長が年度末で退職するということがありましたw

その塾長は若くしてそれなりの役職についており、期待されていた方と聞いていたため、

長くはいられないかもな… 独立・転職も視野に入れよう

と正式に入社する前にもかかわらず決意しました。

そこまでできなくても、今の時代ネットで情報収集を行うことはできます。

入社前に情報収集を行うときには、就活会議が便利です。

就活会議では実際に働いた社員の口コミを見ることができるので、そこでその会社の考え方を理解したり、あなたが働いている姿をイメージしたりすることに役立ちます。

また、入社前から内定をもらった後に

この会社でずっと働くのは難しいかもな…

と考えが変わる可能性もあるので、そういった場合はすぐにその会社を辞める前提で仕事に取り組むのもありだと思います。

関連記事:新卒1年目からでも辞めるつもりで働くの、ありだと思います。

求められるスキルを磨くと同時に、内定先を見極める

入社後のキャリアを想像してみた上で、可能であれば最短でプランを実現させられるようにスキルを磨くのもありではないでしょうか?

私の場合は、入社することになる塾で内定者のうちからアルバイトをすることで

塾長や他の社員はどんな授業をしているのか

授業以外の動き(定期テスト対策の準備などの事務仕事)を見る

といったことに取り組んできました。

また、知り合いの中では、内定後から営業活動のようなことに取り組んでいる人もいました。

今思えば

ノルマとかあったんかな…

とも考えられますが、いずれにせよ内定後から入社前の間で実務に携わる機会があれば、それは活かすべきだと思います。

なぜなら、

実務経験だけでなく、ポータブルスキルを磨く

その会社がブラックかを見極める

チャンスでもあるからです。

もし内定後から馬車馬のように働かなければならないようであれば、そこは早急に抜け出すことを考えてもよいでしょう。

私はバイトだけならよかったのですが、合宿研修なども重なって時間を拘束されまくったのがきつかったので…

私の経験上、内定者研修を強制する会社はブラック企業では?という理由を「内定者研修がある会社はやめとけ!研修分の給料がでないなら論外だ!」という記事にまとめています。

合わせてご覧いただけますと幸いです。

「即戦力なんて求めすぎだろ!」というのは分かるが…

どうしても「即戦力」という言葉が引っかかって

いや新卒に求めすぎだろ!

即戦力の定義も分からないのに勝手に押しつけないで!

と憤りを感じることもあったでしょう。

しかしながら、企業は変化の激しい環境で専門知識だけでなく

コミュニケーション能力

リーダーシップ

問題解決能力

柔軟性

などのポータブルスキルを持った人材を求めているという事情もあります。

こうした背景を踏まえた上であなたができることは

今できることをやり切って、転職or今の会社で出世をうかがう

今から就活をやり直す

の2択になると思います。

①については文字通り、そのような会社に入社するという現実を受け入れて、まずは期限を決めて仕事に取り組むということですね。

内定者のうちからアルバイトやインターンシップに参加したり、入社後も目の前の仕事に取り組むことで、実績づくりをしていきましょう!

え!?めんどくさい…

と思うかもしれませんが、転職では職務経歴書というものが必要になります。

そこであなたがこれまで仕事に取り組んできたことをきちんと書けなければ、面接にも進めないという厳しい現実があります。

そのため内定先では実績づくり・スキルアップの期間と割り切って、

このままここで働き続けるべきか?

を見極めてやる!くらいの気持ちで次を見据えながら行動していきましょう。

関連記事:早く転職したいなら、まずやるべきことは目の前の仕事を頑張ること

②の場合は、本当に内定先に違和感がある場合のみおすすめします。

基本的には、「新卒の会社で実績積んで転職」の①パターンがおすすめ

私の場合、やっとの思いで手にした内定先が即戦力を求める会社だったので、この記事を読んでいるあなたも就活に苦労したのではないでしょうか?

そのため、就活をやり直す時間も多くは残されていないことも考えられます。

そういうときは、新卒の就活でもエージェントの力を借りてもいいと思います。

中でもUZUZは、ブラック企業と呼ばれる企業はあらかじめ紹介先から除いているので、

即戦力のプレッシャーをゴリゴリにかけてくる会社は除外してくれるはずです。

今の内定先で働くのは絶対に嫌だ!

という思いが強いのであれば、ワンチャンスにかけてUZUZに相談し、即戦力性が求められない会社への入社を狙うのも一つの手段です。

いずれにしても、あなたが自分のスキルや知識を活かして、社会人になってからのキャリアアップができることを祈っています。

新卒1年目での転職の現実はこちら

ご覧いただきありがとうございます。taraionです。この記事では、毎日会社に行くのが辛い...社会人一年目で会社を辞めるのは甘えなのかな?という疑問を解決したいと思います。私は塾講師として一年ほど[…]